大学無償化についてFPが解説!

大学無償化についてFPが解説!

春の入学シーズンも一段落し、お子様も新しい生活に少しずつ慣れてきましたでしょうか。今年はコロナ禍ということもあり、入学式に直接参列できなかったり、オンラインで家探しをされた方も多いようです。一安心したのもつかの間、数年後にまた進学の時期を控えているというご家庭も多いのではないでしょうか。そこで今回は、2020年4月から始まった大学無償化(高等教育無償化)について詳しく解説します。

大学無償化について

大学無償化(高等教育無償化)とは、進学の意欲があるにも関わらず経済的な理由で進学が困難な学生を支援するための政策です。条件を満たせば、「授業料の減免」や「返済不要の給付型奨学金を支給」といった支援を受けることができます。また、無償化とは言ったものの、全ての家庭・学生に対して学費が無料になるわけではありません。実際には様々な条件がありますのでしっかりと制度の中身を確認して、活用しましょう。

対象となる学校

大学無償化は、正式には「高等教育の修学支援新制度」と言います。そのため、対象となる学校種は「大学・短大・高等専門学校・専門学校」となります。

大学無償化の支援内容

支援内容は「授業料の減免」と「給付型奨学金」の2つとになります。それぞれの金額については以下の表のとおりです。

授業料の減免

  国公立 私立
入学金 授業料 入学金 授業料
大学 28 54 26 70
短期大学 17 39 25 62
高等専門学校 8 23 13 70
専門学校 7 17 16 59

給付型奨学金

  国公立 私立
自宅生 35 46
自宅外生 80 91

大学無償化の条件

経済状況に関する条件

◆所得について
制度を利用できる世帯は、年収380万円未満の世帯に限られます。世帯年収が380万円未満の場合でも、世帯年収が270万円以上の場合は、授業料の減免額や給付奨学金の支援額が減額されます。以下の表でご家庭の状況を確認し、年収による支援額の減額に注意しましょう。

◆資産について
資産についても基準が設けられています。生計維持者が1人の場合は1,250万円 未満、2人の場合には2,000万円未満となっています。

成績や意欲に関する条件

これまでの成績や学びの姿勢が支援を受けるための基準となります。高校生の場合、高校2年次(申込時)までの評定平均やレポート、面談によって学習意欲を判断されます。

(1)3.5以上…進路指導等において学習意欲を見る。

(2)3.5未満…レポート又は面談により学習意欲を確認する。 進学前については、高校の成績が評定平均値に足りていない場合でも、レポートや面談などにより学習意欲が認められれば大学無償化政策の支援を受けることが可能です。

進学前については、高校の成績が評定平均値に足りていない場合でも、レポートや面談などにより学習意欲が認められれば大学無償化政策の支援を受けることが可能です。

進学後の成績や出席状況については厳しい要件が定められており、下記のような「警告」を連続で受けた場合には支援を打ち切られてしまいますので注意が必要です。
・修得単位数が標準の6割以下の場合
・GPA(平均成績)等が下位4分の1の場合
・出席率が8割以下の場合など

大学無償化の申請に当たるポイント

条件に該当する家庭にとっては利用しない手はない政策ですが、支援を受けるためにはいくつか注意が必要です。

  • 授業料等の減免については進学後に進学先の学校で手続きが必要
  • 新入生の場合、給付型奨学金の申込みは高校在学中に高校から申し込みをする必要がある
  • 大学在学中に申し込む場合は、自分でJASSOのサイトへアクセスし、通学中の大学等について学習状況を申告する等、各種手続きをする必要がある
    (分からないときは学生化へ連絡してみましょう)

教育費に備えたマネープランの作成をお考えの方は相談を!

お子様の進学、学生生活には多大な教育費がかかります。大きな出費が続くため、家計が赤字になりやすいタイミングとも言えます。大学無償化が始まっても、すべての世帯の方が対象となるわけではありません。早めに教育資金の準備方法を検討して計画的に貯蓄をするようにしましょう。

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