9月下旬になりましたがまだまだお昼は暑い日がつづいておりますので体調に気を付けてお過ごしください。
9月1日から2067品目の食品や日用品・その他サービスが値上がりしましたが、10月も食品や日用品・その他サービスが値上げとなります。早めに家計管理の仕方を再度確認しましょう。
10月1日から最低賃金値上げ
10月1日から宮城県の場合、最低賃金が923円になり40円値上がりをします。
※最低賃金の対象となる賃金は毎月支払われる基本的な賃金となります。実際に支払われる賃金から割増賃金、精皆勤手当、通勤手当、家族手当などの一部の賃金を除いたものが対象となります。
※最低賃金には地域別最低賃金と特定最低賃金の2種類があります。
地域別最低賃金はパートタイマー、アルバイト、臨時、嘱託など産業や職種に関係なく都道府県内の事業場で働くすべての労働者とその使用者に対して適用され、特定最低賃金は特定地域内の特定の産業の基幹的労働者とその使用者に適用されます。
※地域別最低賃金と特定最低賃金の両方が同時に適用される場合には使用者は高い方の最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりません。ただし、下記の場合は、使用者が都道府県労働局長の許可を受けると最低賃金の減額の特例が認められています。
- 精神又は身体の障害により著しく労働能力の低い人
- 試の使用期間中の人
- 基礎的な技能等を内容とする認定職業訓練を受けている方のうち厚生労働省令で定める人
- 軽易な業務に従事する人
- 断続的労働に従事する人
家計の見直しはまずは支出の確認から
家計簿をつけている方はいろいろな値上げで思わずため息をつきたくなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、忙しくて家計簿をつけていなくて何にいくら使っているか分からない方もいらっしゃると思います。
お金の使い方に正解はありませんので家計簿が絶対に大切というわけではありませんが、一番大切なのは結婚・出産・住宅購入・お子様の進学・自動車の購入・老後の生活費などのライフイベントの際に自分の希望を叶えられる分のお金があるかどうか?です。
なかなかお金を貯められない方は特に無駄がないかどうか?家計の見直し出来るところがあるか?を確認する為にまずは3か月程度で構いませんので家計簿をつけて支出を確認してみましょう。
しっかり貯蓄のできる方法は?
ほとんどの方が収入から支出を引いた残りを貯蓄しようと思いがちですが、ライフイベントで必要なお金が分かったらそれまでの期間に必要なお金が分かるので、収入から必要な貯蓄を引いた残りで生活をする様にしましょう。
貯蓄を引いた残りで生活費が足りない場合は収入を増やすか支出を減らすしか方法はありません。
支出を減らす場合に特にやりがちなのが家族の場合、夫のお小遣いを減らしがちですが、お昼代が込みなのかどうか?やどうしても仕事上一定の交際費がかかってしまう場合もありますのであまりお勧めはしません。逆に妻のお小遣いは特に金額の設定はなく、生活費に含まれてしまっている場合が多くあります。該当する場合は夫婦それぞれ一定額をお小遣いに設定をして使う様にしましょう。一定額をいくらにするか?は希望のライフイベントを基に話し合って決めていきましょう。
支出の見直しの方法は?
支出の見直しの方法はまずは家族のお金の使い方の優先順位の確認をしましょう。
ただやみくもに支出を減らそうとしても節約を頑張ったご褒美として使ってしまい、あまり効果が得られない場合があります。 優先順位を確認したら固定費と変動費に分けて見直しをしていきましょう。
①固定費の見直し
固定費とは、家賃・水道光熱費・通信費・保険料等、毎月ある程度金額が決まっている支出を言います。固定費の見直しは契約のやり直しなどが必要な為、最初は面倒ですがその後は何もしなくても効果が持続できます。勢いで契約したものの使っていない定額(サブスク)サービスや元々は使っていたけど今はあまり使っていない定額(サブスク)サービスは必要なものとそうでないものをしっかり整理し見直をしましょう。
①固定費の洗い出し(スマホ代、電気代、家賃、動画配信サービス等)
②必要なもの・機能の整理、利用頻度の把握
③節約額の大きいものから順に見直していく
②変動費の見直し
変動費とは、生活スタイルによって額が変わる費用のことで食費や服飾費等がこれに当たります。やりたい事や必要な事に使っている費用もありますが、『ついつい・何となく』という習慣で使ってしまっている費用が無いか整理してみましょう。
何となくの習慣で使っていても見直す場合慣れるまでは多少変な感じがしたり、ストレスもかかるかもしれませんが、叶えたい事に使っている状況を思い浮かべながら、削ってみてはいかがでしょうか?
なお、新しい習慣が出来るまで・状況(環境)に慣れるまでの時間は個人差があり、短い方で3週間程度、長い方だと2か月程度かかると言われていますので今すぐ完璧に!と急がないことが習慣を変えるポイントです。
習慣で使っている費用もすでにない方は必要なものを買う時の商品の選び方も確認して変更してみて下さい。 また、「家計をなんとかしたい!」と考えるととついつい安い物に目がいってしまうことがあります。しかし『安物買いの銭失い』ということわざもあるぐらいです。『安い』という部分だけに意識を向けない様に気を付けましょう。
③一時支出の見直し
固定費も変動費も見直してもライフイベントの際にお金が足りない場合は車の購入や旅行費用の予算を少し下げるか、イベントの時期の間隔を数年長くあけてみましょう。
これから住宅購入をする方へ
東日本大震災後、土地の値段も上がっている為、住宅購入を検討する際に思っていたよりも予算がかかることもありますが、住宅ローンは長期間の返済となります。お子様がいらっしゃる場合はお子様の特に学費のかかる高校・大学の時期に家計の赤字にならないかどうか?老後の生活費がたりなくならないかどうか?も確認した上で借りられる額ではなく、返済できる額のローンを確認してからローンを組む様にしましょう。