2021年も始まり、早くも1ヶ月が立ちました。
今年は新型コロナウィルスの影響で帰省を見送ったり、自宅で過ごしたりと、いつもと違う年末年始を過ごされたも多いのはないでしょうか。
そんな中で迎えた新年。皆様は年始にどのような目標を立てましたか?新型コロナウィルスの影響で先行きの見えないご時世、「今年こそはしっかり貯蓄を!」と考えた方も多いのではないでしょうか。今回はそんな皆様に向けて、家計を見直し、しっかり管理をするリガーレ流のコツをご紹介いたします。
新年はまずは家計簿の「振り返り」から!
家計を管理するために家計簿をつけている方が多いかと思います。家計簿は現在の収入と支出などを把握するために非常に有効な手段のひとつ。しかし、せっかくつけた家計簿も振り返りをしなければ効果を最大限発揮することはできません。年始に昨年の家計簿を振り返り、新たな1年の家計見直しに役立てましょう。
①収入の振り返り
まずは基本中の基本。昨年1年間の収入を再確認しましょう。給与やボーナスはもちろんのこと、特別定額給付金や児童手当等についても忘れずに計上するようにしましょう。また2020年は、新型コロナウィルスの影響で収入が減ったということも少なくありません。家計簿を複数年つけている場合は一昨年前の家計簿と併せて振り返ることで、この先のライフプランニングに役立てることができます。
②支出の振り返り
次に支出について確認しましょう。このとき、毎月の支出を「固定費」と「変動費」に分類して振り返るようにしましょう。
・固定費
毎月の額が決まっているもの。
※家賃・水道光熱費の基本料・スマホ(携帯)ネットなどの通信費・生命保険料など。
変動費:生活スタイルによって出費の額が変わるもの。
※食費・交際費・服飾費など。
また、支出を考える上で重要なのは、その支出が“いつ”あったのかを正確に知ることです。どのタイミングに大きな出費があるかを事前に把握して置くことで、年間の家計を正しくコントロールすることできます。
③貯蓄の振り返り
最後に、貯蓄の確認です。収入と支出の差額が貯蓄額となるわけですから、貯蓄を増やすには「収入を増やす」か「支出を減らす」しか方法はありません。前項で振り返った収入と支出から家庭の貯蓄額を計算し、適切な貯蓄がされているかをしっかり把握しましょう。
振り返りが完了したら、いよいよ「見直し」へ!
昨年の家計簿の振り返りが完了したら、次はいよいよ見直しです。ご家庭の状況をしっかりと把握し、無理のない計画を建てることが重要になってきます。
【ポイント①】ライフイベントの洗い出し
家計簿を見直し、計画的な貯蓄を進めるにはまず、どのタイミングで・何に・いくらかかるのか?をしっかり把握することが重要です。
下記のライフイベント表を参考に、ご家庭でお金が必要なタイミングを書き出してみましょう。これはご家族の希望や優先順位を確認する場合にも役に立ちます。人生に訪れる様々なライフイベントを幸せに迎えるためにも、定期的にこの作業をしてみることをおすすめします。
例)ライフイベント表
年 | 家族(年齢) | イベント | 必要な費用 | 備考 | ||
夫 | 妻 | 子 | ||||
2020 | 35 | 32 | 3 |
七五三 |
七五三50,000円 | 車ローン購入予定 |
2021 | 36 | 33 | 4 | 幼稚園入園 | 50,000円 | |
2022 | 37 | 34 | 5 | 七五三 | 50,000円 | |
2023 | 38 | 35 | 6 | 旅行 | 100,000円 | |
2024 | 39 | 36 | 7 | 住宅購入 小学校入学 |
住宅購入頭金200万円 入学費用80,000円 |
住宅ローン開始 |
2025 | 40 | 37 | 8 | 習い事開始 | 月5,000円 | 車ローン終了 |
2026 | 41 | 38 | 9 | 旅行 | 100,000円 | |
2027 | 42 | 39 | 10 | 妻パート開始 | 月収50,000円 |
予定がハッキリしていない場合でも一度家族の希望をまとめて20年分程度書き出すことをお勧めします(予定がハッキリした時や変更になった時は書き直しましょう)。
【ポイント②】固定費の見直し
次に固定費について再考しましょう。固定費とは、家賃・水道光熱費・通信費・保険料等、毎月ある程度金額が決まっている支出を言います。固定費の見直しは契約のやり直しなどが必要な為、最初は面倒ですがその後は何もしなくても効果が持続できます。近年だと格安SIMを活用したスマホ代の見直し、新電力を利用した電気代の見直しが増えています。また、勢いで契約したものの使っていない定額(サブスク)サービスが増えているというお話もよく伺います。必要なものとそうでないものをしっかり整理し、固定費を賢く見直しましょう。
◆固定費見直しのポイント
①固定費の洗い出し(スマホ代、電気代、家賃、動画配信サービス等)
②必要なもの・機能の整理、利用頻度の把握
③節約額の大きいものから順に見直していく
【ポイント③】変動費の見直し
最後に変動費の見直しです。変動費とは、生活スタイルによって額が変わる費用のこと。食費や服飾費がこれに当たります。やりたい事や必要な事に使っている費用もありますが、『ついつい・何となく』という習慣で使ってしまっている費用が無いか整理してみましょう。
何となくの習慣で使っていても慣れるまでは多少変な感じがしたり、ストレスもかかるかもしれませんが、好きな事に使っている状況を思い浮かべながらやってみてはいかがでしょうか?
なお、新しい習慣が出来るまで・状況(環境)に慣れるまでの時間は個人差があり、短い方で3週間程度、長い方だと2か月程度かかると言われていますので今すぐ完璧に!と急がないことが習慣を変えるポイントです。
習慣で使っている費用もすでにない方は必要なものを買う時の商品の選び方も確認してみて下さい。
また、「家計をなんとかしたい!」と考えるととついつい安い物に目がいってしまうことがあります。しかし『安物買いの銭失い』ということわざもあるぐらいです。『安い』という部分だけに意識を向けない様に気を付けましょう。
例えばこんなことに注意!
・ついつい安いからと多めに買って冷蔵庫の奥で忘れる、なんてことありませんか?
・壊れやすくて何度も買い直す、使いづらい日用品はありませんか?
・似たような服などを買って結局どれも着なくなっていませんか?
年に一回家計を見直し新しい年をスタートしましょう!
ご家庭の状況は年々変化していくもの。そのため定期的な見直しは必須作業です。新年に家計を見直し、整理することで、いざという出費に慌てることなく余裕を持った生活ができるようになります。毎年見直す習慣をつけることで、新しい年を気持ちよくスタートできるようにしましょう!