NISA制度が改正に!(令和6年~)

NISA制度が改正に!(令和6年~)

5月も下旬に入りましたね。気温差のある日が続いておりますので体調に気を付けてお過ごしください。

現在のNISAは5年間で毎年120万までの運用益等を非課税にしてくれる制度、積立NISAは毎年40万までを積立でき最長20年間運用して出た利益と分配金を非課税にしてくれる制度となっておりますが、来年改正されますので今回はそのご説明です。

(開設する年の1月1日時点で17歳以下の方が対象の「ジュニアNISA」は、令和5年末で終了し新規買付が出来なくなります。)

現行NISAと新NISAの違い

現行のNISAと新NISAの違いは下記のとおりです。

  現行NISA制度 新NISA制度
一般NISA 積立NISA 成長投資枠 積立投資枠
制度併用 不可 可能
年間投資上限額 120万円(一般NISA選択時) 360万円
120万円 40万円 240万円 120万円
生涯非課税限度額 600万円 800万円 1,800万円
(うち成長投資枠
1,200万円)
売却時の限度額 買付額分の投資枠再利用可能
非課税保有期間 5年間 20年間 無制限
制度実施期間 〜R5年末 〜R24年末
新規買付:〜R5年
R6年〜(恒久化)
対象年齢 18歳以上の成人 18歳以上の成人
買付方法 一括買付・積立 積立 一括買付・積立 積立
対象商品 株式・投資信託・ETF 投資信託 株式・投資信託・ETF
(一部除外)
株式・投資信託・ETF

一般NISAと積立NISAの併用が可能に

現在は「一般NISA」と「積立NISA」の選択制でどちらか一つを選んで運用をすることになっていましたが、来年からは、「一般NISA」は「成長投資枠」、「積立NISA」は「積立投資枠」となり、どちらも併用して利用できるようになります。

年間投資枠が拡大される

「一般NISA」は現在120万円ですが来年からは2倍の240万円に、「積立NISA」は現在40万円ですが来年からは3倍の120万円に拡大され、「成長投資枠」と「積立投資枠」の合計で最大360万円まで利用できるようにます。

ただし、年の途中で売却しても年間投資枠は復活するわけではないので注意が必要です。 「積立投資枠」は現在の年間40万円だと月々33,333円でしたが、来年からは月に最大10万円までと分かりやすくなります。

生涯非課税投資枠が拡大される

現在の最大で利用できる非課税の限度額は、「一般NISA」が600万円、「積立NISA」が800万円ですが、来年からは「生涯非課税投資枠」を設け、「成長投資枠」と「積立投資枠」合計で最大1800万円となります。
ただし、株式などの「成長投資枠」(一般NISA)は上限が1200万円となります。

※投資枠の計算基準は投資元本となり評価益は含みません。

※新NISAは現在のNISAとは別枠となりますので今年中までに始めていてすでに、「一般NISA」や「積立NISA」の上限で保有している場合でも、上限最大1,800万円まで利用できます。

※「生涯非課税投資枠」の枠が上限に達していても売却すると売却した分が復活します。

(年間投資枠は売却しても復活しませんが、生涯非課税投資枠は売却すると復活します)

非課税投資期間の無期限化される

現在の非課税の保有期間は「一般NISA」は5年間・「積立NISA」は20年間になっていますが、来年からは無期限になりますのでゆっくり長期投資ができるようになります。

NISA制度が恒久化される

現在は「一般NISA」令和5年まで、「つみたてNISA」令和24年までの時限措置でしたが、撤廃されいつでも利用できるように恒久化されます。

今までは制度がある内に早く始めないともったいない部分がありましたが、来年からは好きなタイミングで利用できるようになります。

令和6年からは「成長投資枠(一般NISA)」の投資対象に制限ができる

来年からは「積立投資枠(積立NISA)」は、改正後も現在と同じく、金融庁が選定した投資信託が対象ですが、「成長投資枠(一般NISA)」には制限が設けられることになり、長期の資産形成に向いていない商品は対象から外れることになりましたのですでにNISAを始めている方は新NISAで対象になっているかどうかを確認しましょう。

対象外になる商品は下記の通りです。

  • 投資信託については毎月分配型や、信託期間が20年未満の商品
  • 株式については、上場廃止基準に該当する可能性のある監理銘柄や上場廃止が決まった整理銘柄
  • 指数の2~3倍の値動きをする高レバレッジ商品

今から投資をする方は手持ちのお金の仕分けから

投資(運用)を始めようと思った時に一番最初にする事はいつ何にいくら必要なのか?をハッキリさせて手持ちのお金を4つに分けることから始めます。

4つの分け方

  1. 生活するためのお金:日常の生活に使うためのお金
  2. 使う予定のお金:住宅購入や子供の教育費・車の購入費など10年以内に使う予定のお金
  3. 緊急のためのお金:毎月の生活費の6か月~1年分程度
  4. 余裕資金:10年以内に使う予定のないお金

1~3はないと困るお金なので減らさないように投資に回さずに元本保証のある商品などで運用する必要があります。また、1と3は必要になった際にすぐに引出しが出来る様な預貯金等にしておくことも大切です。

4はしばらく使わない予定のお金なので投資(運用)に回していいお金となりますが投資(運用)に対しての考え方・今後の収入などによってどんなの金融商品で運用していくかは人によって変わってきます。

特に退職金は“余裕資金”ではなく“老後の大切な生活費”です。投資(運用)経験がない(少ない)状況でまとまった退職金があるからと投資(運用)を始めてしまうと余計に生活費が足りなくなる可能性もありますのでまずは今後かかる生活費・イベント費用等をしっかり確認しましょう。

投資(運用)は預貯金と違ってかけたお金が増える可能性もありますが減る可能性もあります。投資(運用)に回せるお金が分かったらどこまで減っても大丈夫か?という“リスク許容度”も知っておく必要があります。

※この場合のリスクは危険度ではなく値動きの幅が大きいか小さいかの違いになります。

また、投資(運用)は一度に大きな金額を買い短期で運用するよりも時間をかけて少額ずつ値動きの違う商品数種類で運用する方がリスクをコントロールすることが出来ますので興味のある方は小さな金額から初めて少しずつ慣れていきましょう。

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